2022年4月12日火曜日

行きたい学校をどうやって決める? どうやったら行けるのか?

 


行きたい学校があるというのは幸せなことです。


大部分の学生が、「行けるところに行った」というのが本音ではないでしょうか。

かくいう僕も同じでした。

なぜか進路担当の先生に、「お前はここが合うと思うぞ」と言われて入学したら、合致していたので、今でもその先生には頭が上がりません

きっと先見の明があったのだと思います。ただしこういった先生方は極端に少ないと思います。


行きたい学校を決めるためには3つの条件があります。

1,通学経路

意外に軽視されがちで、いい学校ならば遠くても良いと思う場合があります。これはおとなになって社会人になっても言えることですが、通勤時間や通学時間は極力短いに越したことがありません。なぜならば残念ながら「デッドタイム」になりやすいからです。

通学に1時間掛かるとして、往復で2時間。一ヶ月で40時間以上。一年で400時間以上になります。それが3年で1200時間。 換算すれば60日程度の時間になるわけです。これだけあれば、成績向上も夢ではない気がしますね。ここを、330分に減らせば30日分が浮くわけですね。

いや、電車の中でもバスの中でも、勉強はできるという方はいるでしょう。満員の電車で?乗り換えが複数あるところで長時間集中してできる?書き込みもなかなかできないのに? などと制限条件を考えると、「ゼロよりもよい」ぐらいの状況で、決して「長時間の通学時間が良い効果を生んでいる」とは言えないはずです。とてつもない良い学校で成長をさせてくれるところでも、通学時間に寄る健康や学力への影響は十分検討する勝ちはあると思います。


2,通っている学生の雰囲気はどうか

学校の中の授業や、雰囲気を知りたいですよね。それは未入学者に取るとほぼ無理な状況です。大学になると外部履修生として登録することも可能ですが、基本は入学者のみの特権になります。(それで学費が発生しているわけです)入学前に体験することはできないですが、唯一「空気感を感じる」ことができるのが、「学園祭」です。内輪のお祭りではありますが、こういうときこそ学生の雰囲気を中で感じることができます。校舎の中の汚れ具合はどうか、服装はどうか、言葉遣いはどうか、など多角的に見ることができます。校内見学会などはきれいに整っているところしか見せてもらえないのは周知の事実です。(よほどのことがない限り大きくずれることも少ないとは思いますが、中には大きく逸脱していることもあります)

また時間があれば帰校時の校門前に数時間立っているだけでも雰囲気は見ることができます。守られていた校内から、社会人の一員として行動しなくてはいけない校外をどのように使い分けているかもみることで、校風がわかります。通学している学生の雰囲気が、画稿そのものと言っていいと思います。


3,図書館は充実しているか

 学校に行ってから、教師に学力面を丸投げすることこそ、ギャンブルに近い行動はありません。いい先生ならばあたりですが、そうでない場合、取り返しのつかないことになります。この失敗が後々の人生を変えてしまうことになるとすれば、完全にその時間を丸投げにすることはできないはずです。ならば保険的に自分自身で学力を向上させる努力はしていかないといけないでしょう。

 自分で学習する際に、一番いいのは通学経路に学習できるスペースが有ることです。塾やレンタルスペースなど借りるのもありです。もちろん自宅に帰ってから学習するのもいいのですが、人間は弱いものです。行動と環境は決めていたほうが楽な場合があります。

 リビングはご飯を食べるところでもあり、休むところであり、勉強するところであるとなると、時間によって使い分ける必要があります。リビングで京大が遊んでいる横で勉強するというのはなかなかの精神性が必要になります。小さいうちは遊びと勉強が同じでいいとは思いますが、「行きたい学校」を決める年代になれば、しっかりと棲み分けをすることが学力向上のコツです。

 ここは勉強する環境
 ここは遊ぶ環境
 ここはご飯を食べる環境


 とわけていくことで、その場所に行くことで必然と行動がでてきます。

 上記にいくつかの方略を示しましたが、一番コストパフォーマンスがいいのは、「学校の図書館」です。ここが有効活用されていたり、学習するスペースがあったり、きれいに整理整頓されていたりすると、学生の学習意欲を見ることができます。もちろん図書館は勉強するところではなく、書籍を読むところであるというのは当然ではありますが、書籍を読むことと、学習は違うとは言い切れないはずです。そういった学生にとって良い環境を構築できる活動をしている学校は信頼することができると思います。


 まだ行きたい学校なんかわからないと思っていらっしゃる方は、この3点を意識して複数の学校と関わってみてください。自ずと違いがわかってくると思います。学校選びはマッチングです。偏差値が良ければ、ネームバリューがあればというものではなく、自分と学校の校風がマッチしているかが重要です。

 昨今、学校の退学率も増えていると聴きます。これは選べる時代にも関わらず、ミスマッチを起こしていることが原因だと思います。まえもって情報収集し準備しておくことが重要です。我々がいいよと進めても、その感覚を得るかどうかは、本人次第ということです。



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