2023年3月8日水曜日

囲碁から学ぶ学習スタイル。勝敗の決まるゲームのすすめ。



趣味というものがないのですが、唯一見つけたのは「甥っ子の囲碁支援」

甥っ子は、12歳。囲碁を初めて一年半。級から始まり、いまや2段。

先日は、プロ棋士と対戦できるという素晴らしい機会を得ました。

ここで、甥っ子のモチベーションを
分析します。

勝ちたい

これは絶対的に優先順位が高いのです。どのお子様も同じだと思いますが、勝負に勝ちたいという欲求は何かしらの行動を起こします。

努力の方法がわからない

これは囲碁に限っでのことではありませんが、親が経験したことがないものはなかなか伝えることができません。なので、聞伝えの自信のない方法を伝えるしかありません。子供も迷い、なかなか効率の良い方法を見つけられません。

自慢したい

今の自分を自慢したいのは承認欲求です。俺すごいだろ!と思われたいわけです。これは囲碁を知らないとすごいと思えませんが、家族であればそれはできます。すでに近隣の家族が彼に囲碁で勝つことはありません。それほど強いのです。

と、理由はたくさんあれど、足りないものがあります。

それは目標なのです。

囲碁をやり続けてどうなりたいか。プロになりたいのか?友達を作りたいのか?部活でやりたいのか?様々あります。
かれはまだそれが見えてないのです。「先」が決まらなければ「今」の行動も決まりません。

そして、今日一日見ていて思ったのが、傾聴のスキルが不足していること。人に話を聞くことは最も早い成長の手段です。その聞き方や、返答の仕方が全く足りていないのです。

プロも人間です。話しやすい人に対応しませんか?

今日見ていた試合では甥っ子はプロ一人に対して、6名が指してもらってました。
その中の二人くらいにはとても丁寧に説明するんですね。
よく聞いていると
「ここと、ここに指そうと思ったのですが、こちらの方がのちの展開は良いですか?」
と聞かれているんですね。これはクローズドクエスチョンと言います。閉ざされた質問ということで、回答が発散せずにピンポイントで聞くことになります。究極は「Yes or No」ですね。こういう質問はわかる内容であれば答えやすい。
「そうですね。こちらはこのあと、ここにつなげることを目指すのであれば可能性は高い。ただこちらは石が繋がりにくいので難易度は高いかもしれませんね」
と教えていただいてました。この助言もお金では得られない指導ですので、全然関係ない自分が見てても「羨ましい」と思いました。

一方、やや人見知りの甥っ子は
「どんどん質問しろよ!」小声で後ろからとアドバイスしても
「いま、困ってることはない」
といって、プロとの会話も必要最低限。

プライドなのか、このときはわかりませんでしたが、やっとわかったのは、どう聞いたらいいかわからないのだろうと思います。

子供が成長するのは、早いものです。この甥っ子も生まれたときから常に近くにいたので、大きくなったなーと思いながらも、もう3歩先に進めないかもどかしい気持ちです。

悔しさや、不足さ感じるのは良いことです。

あとはそれを乗り越えるために何をするべきなのか、そこにたどり着いてほしいです。

ちなみに僕は通りかがった若い係のお兄ちゃんっぽい人を捕まえて、どうやったら強くなりますかねーとか世間話。

そうすると、人だかりができて、なんだか囲まれてます。

後々聞くと、今の日本棋士のトップ選手
別に僕は誰と話すことも嫌ではないです。トップの人に聞くと勉強になります。

彼から教えてもらったことは
「一人の自己研鑽が楽しくなければやれない」
ということ。
詰碁や定石を徹底的にやりなさいとのこと。

あれ?これ勉強も同じですね。

囲碁は、日本だけでなく世界中で親しまれている古いゲームの一つです。その戦略的な要素から、学習においても役立つことが多いと言われています。囲碁から学ぶ学習スタイルを紹介しまてみます。。

1,オープンなマインドを持つ
囲碁は、自分が打った石が相手の手番になるため、自分の手を考えるだけでなく相手の次の手も考えなければなりません。このような思考を養うことで、学習においても相手の視点から考えることができます。また、囲碁は碁盤と石しか必要としないため、自由な発想を促すこともできます。

2,長期的な視野を持つ
囲碁は、一手一手が勝敗に大きく影響するため、長期的な視野を持つことが重要です。学習においても、目標を達成するためには短期的なことだけでなく、長期的な目標に向けて努力することが必要です。

3,失敗を恐れない
囲碁は勝ち負けがあるため、一度の失敗が大きな影響を及ぼすことがあります。しかし、失敗から学ぶことができるため、それを恐れずに挑戦することが大切です。学習においても同様で、失敗から学び、次に活かすことが重要です。

4,目的意識を持つ
囲碁では、勝つことが目的であり、そのための戦略を練ることが重要です。学習においても、目的意識を持ち、その目的に向けて必要な努力を続けることが大切です。

5,継続することの大切さ
囲碁は、一度打った石が消えないため、一度始めたら最後まで継続することが必要です。学習においても、一度始めたことは最後まで継続することが大切です。継続することで、学習効果が上がり、目標達成につながります。

囲碁だけではないですが、勉強以外の何かしらやりがいのあるものを見つけることも子どもたちには重要なことなのでしょう。

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