こんにちは。
日々育児に勤しんでいると、さまざまな言葉を伝えて、奮起させたりします。でもその言葉は正しい言葉であっても、子どもにとるとどう捉えるかは、わかりません。
言葉とは、言霊というくらい相手にダメージを与えることがあります。いくら同じ内容でも、伝え方一つで変わってくることで、損をしてしまいます。相手の立場を少し考えられると言葉の選択を謝らないように思います。口に出す前、メールに書く前に、しっかり考えてから伝えることをおすすめします。
今回は、子どもに伝えていけない言葉 3選をお伝えします。
・〇〇ちゃんと比べてー
どうしても他者と比較することで、いまの状況や本人の評価をしてしまいがちです。こういった評価を相対評価といい、なにかと比較することを安易にしてはいけないのです。もし比較する場合には、もう少し大きな視野で言葉を投げかけることが大事です。
さらに評価というと、「できない」ことにスポットを当てがちです。評価とは、点数で評価されることが多いと思います。65点であった場合、あなたはどう言葉掛けをしますか?
これは、状況をどちらから捉えるかということであり、
「100点まで35点も足りない」
「100点満点で、65点も取れている」
どちらも同じ状況です
でも相手に伝わる印象としては後者のほうが前向きな気持ちを持つことができますね。
・勉強しなさい
どうしても言いたくなってしまいますよね。勉強させたいわけですから。我々も経験があると思いますが、言われれば言われるほど、やりたくなくなるという人間は根底に自律性があります。言われて行うという自身のアイデンティティーを否定されるような行動は深い刺激しかありえないわけです。
では、いわないでどうやって勉強されるのか。出来事というのは「モノ」「人」「環境」で成り立っています。出来事がうまく言っていない場合には、このどれかが影響を及ぼしている事が考えられます。よく転職などの相談で、「職場が悪い」から転職するという事が多いですが、果たして本当に職場が悪いのか、自分は悪くないのか、関わっている人(モノ)が悪いことはないか、細かい分析が必要なのです。もしこれが自身の課題であれば、転職してもまた違う場所で同じことを繰り返していくのです。逆にこの環境が変われば人やモノも変わるといえます。勉強しないお子さんは環境が悪いと考えるべきです。子どもは悪くないのです。また関わっている親はどうでしょうか。口うるさく指示をしていないでしょうか。
これらを踏まえて、具体的にどう行うかは、親が行動を示すことにあります。
親がテレビを見ながら、「勉強しなさい」といっても子どもはやりません。「遊びながら飯を食うな」といいながら、親がスマホみながらご飯を食べていたら行けないわけです。
子どもに勉強をさせたいのであれば、親御さんも一緒に勉強しましょう。テレビでもタブレットでも勉強できますが、それはお子さんに何をやらせたいかによって変わってきます。もし紙に向かって記入するような学習をさせたいのであれば、親御さんもなにか書くような仕事をやるべきです。タブレットでの学習ならばこちらもタブレットで。こういった「背中を見せる」ことは環境要因としてとてつもなく大きな意味をなします。
私が小さいときには、ご飯を食べながらテレビを見ることは禁じられていました。いまではそれがあたりめになっています。それがいいか悪いかはわかりませんが、マルチタスクは進捗を遅らせることは明白です。まずは「一緒にやる」というところで、スタートを切らせてあげることは重要かもしれません。それには彼ら彼女らのペースに合わせることが必要なので、親御さんの余裕を持った生活が重要になります。
・結果だけを見てしまう
親御さんとしてわかることは、どうしてもプロセスを飛ばしてしまって、結果だけで判断してしまうことが多いと思います。社会においてはそういった評価が多いのは常識です。ただしお子様の場合、まだまだ未熟な誰かの支援がなければ育っていけない状況です。この状況で「結果のみ」の評価を求められると、全てが「不足」していることになります。すべてがマイナスです。
結果を否定されてしまうと、その過程も否定されたというふうに捉えてしまいます。何日も、何ヶ月もかけてきたものが、一気に崩れ落ちてしまうことだって考えられます。保護者として行うのは、今後の人生の構築も含めて、適切なプロセスが適切な結果を生み出すことを、伝えていくことであり、プロセス全体を否定するのではなく肯定要素をちゃんと伝えて、そこは維持しつつ、うまくできなかったことを改変していくことが重要です。うまくいっていない理由はどこかにあります。今を変えずして新しい結果にたどり着くことはありません。頑なに今にしがみつくことが大事なときもありますが、うまくいっているところ、うまくいっていないところを適切に分類して、肯定しつつ変化を促すことが重要なのです。
テストの結果だけ見るのではなく、そこまでどれだけの努力をしてきたのかそこを認め、今後どうやればうまくいきそうなのか一緒に考えていくことが重要なのです。
最後に、怖い言葉がありますが「呪詛」というものがあります。
口に出した言葉が相手に、見えない鎖を作ってしまう
「あなたはこうなりなさい」
「わたしよりも頭良くなりなさい」
「必ずいい大学にいきなさい」
こういった奮起する言葉が相手に「のろい」として根深く残ることもあります。そうなる前に、お子様の環境を税引することを考えていきましょう。
社会に出ると努力が必ず報われるわけではありません。努力すれば必ず成功するわけではありません。この事実に直面するとやる気を奮起することは難しくなるのです。そのためにもプロセスを意識することを家庭内に根付かせていきましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿