2021年10月16日土曜日

テレビは勉強の敵。人の情報処理の仕組みを知ろう。、

 

テレビを見ながら勉強できないからやめなさい。

ご両親によく言われますね。

なぜ見ながらできないんでしょう。


それはどの感覚情報を使うかで変わってくるのです。


テレビを”見る”となると、視覚です。

文字を書くは、視覚を手の運動です

本を読むは、視覚と目の運動です。

料理をするは、視覚・触覚・味覚・嗅覚と、手の運動です。


こちろん、脳での活動も多々働きますが、そこはまずおいておきます。


こうみると、様々な活動に対して感覚も運動も使われていることがわかります。


ここで大事なのは、感覚と運動の違いです。


感覚は、専門用語で受容器と呼ばれます。受容器になにかしらの刺激がきて、それを脳へ情報送信します。

一方、運動は効果器と呼ばれ、脳からの指令を伝え部位を動かします。


どうでしょうか。何が違うか理解できましたか?


感覚は受け身なんです。ようは自分で動くのではなく情報が来るのを待つ。一方運動は自らが動く。学習を行うには、情報を入れるだけでは残念ながら定着は弱いのです。例えば、コロナ禍の中、授業ビデオを見ているだけではなかなか理解できないことはありませんか?

学習には複数の感覚を利用することが望ましく、さらには運動を伴うことで記憶を強化する役割があります。


ノートを取ったり、計算式を書いたりするのは、運動を伴うことで学習を強化しているのです。


なぜ、テレビが学習促進にならないか。。。それは自らが動く運動が起こらないからです。


テレビを見ることで受動的になり、勉強を始めると能動的になり、この切替がうまくできないので、パワーを使わない方を選択しがちなんです。


ではテレビなどは全く良くないかといえばその先があるのです。人の能力として、感覚の選択性があります。


雑踏の中で様々な音が入りこんでいたとしても、その中から知り合いの声を聞き出せたり、ライブ会場で隣の人と話ができたり、人はいらない情報と、いる情報を分け、瞬時に感覚の感度を変えます。


その時の集中力はかなり強いものです。


テレビを見ているリビングで家族が大笑いしている中で集中して勉強できたら、あなたはかなり強い気持ちの持ち主です。


断言できます。確実に能力が上がります。


喫茶店や電車の中で集中できる子は、成績は大変よろしいです。


やってるふりをしてる人はだめです。

誰もあなたが勉強してることなんか見てませんから。




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