2021年10月14日木曜日

反復はどれだけ必要なの?記憶を定着させる学習のコツ

覚えるためには反復だ!

と何十回、何百回と書かされ続けました。

あれって本当に効果があったのでしょうか。


いま研究している領域で、論文をいくつか見てみると、反復学習に効果はないというものはありませんでした。


例えば、バイオリンをうまくなるためには100万小節、行進を獲得するには300万歩と、膨大な時間と労力がいることがわかります。

でも、これってよく考えると「体のスキル」なんですよね。


体で覚えるというのは、時間がかかるので反復は必要です。だから運動部の皆さんは反復こそ実力になるわけですね。

日頃から短編頑張ってください。


では頭の方はどうか?

上記のように何百回と反復をしなくてはいけないとなると、不具合が生じます。


人類が地球の生存競争に勝っている?のは、前頭葉の働きがあったからだと言われています。

少ない情報からも事実を推察し、適切な行動を起こすことができたため、強い動物に攻撃されず、弱い動物を捉えて生きながらえてきました。


となると、脳での知識の習得は、半部膜によるものではないことがわかります。

時間がかかっていたら絶滅していたでしょうね。

学校ではなぜ反復を繰り返すのかは、子どもたちの集中力の低さと、新しい回路を作るためです。

漢字を知らない子供に一度見ただけで覚えられるか?というのは無理な話です。


よって、初めて学ぶときは先達者からの指導の元、効率の良い方法を提案されて、汎用性のある回路を頭の中に作ることが必要なのです。

学習研究者はこれを脳内フレームワークと呼びます。

このフレームができることで新しい情報が来たときにまたそれを応用して、学ぶことができるので時間の短縮が起こるわけです。


さらに小さいときのお子さんの集中力は数分と持ちません。深く短時間での学習は学校では不向きで、浅く長くが基本になります。

なので、反復学習は取り入れられるわけです。


大人になってから、最たるものとしては計算でしょうか。計算も反復していたときは早かった計算も、やらなくなると一気に速度が落ちます。


よって、内容によっては反復学習が必要になり、必ずしも反復学習が必要というわけではないのです。

一律学習が個別の難易度に合わせられないのはここにも課題があります。


個人の難易度、習熟度に合わせて学習したぽほうが断然効率がいいことがわかります。

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