2021年10月14日木曜日

スマホがなぜ悪い?スマホが学習に影響する理由

スマホが学習には向かないtと、教育機関では言われるようです。 

 しかし我々が調べ物をするときに、辞書をひくという行動自体すでにしなくなりました。

 スマホで調べたほうが百倍早いですよね(本当に百倍かはわかりませんが辞書の置き場すら忘れました)

そう考えると、「大人はスマホで調べるのに、なぜ子供だけが行けないのか?」という理論にもなるわけです。

まず「調べる」ということについて考えてみましょう。

わからないことがあるから、調べるという行動が生まれます。
要はわからない事柄を「わかる」ようになればいいわけで、この「わかる」とは何かという分析が必要です。


わからない

 と

わかる

この違いは、「わけられる」ことにあります。

みかんを見せて、「これはりんごですか?」 と質問します。

返答は、「はい」もしくは「いいえ」になるはずです。

見えている「みかん」が、質問の「りんご」とは違う分類であることが整理できれば、返答は「はい」 になります。

逆に「みかん」が「りんご」特別できない場合は「いいえ」となるわけです。

英語で Skill という単語があります。
運動スキル、計算スキル、コミュニケーションスキルなど、和製英語で浸透しつつあります。
和訳では「技術」などの言葉に変換されますが Skill の語源をたどると、まさしく「分ける」になります。

いいものと、わるいものを「わける」
赤いものと、赤いもの以外を「わける」
よい投げ方と、悪い投げ方を「わける」

わけることができると、「選択」できます。

赤いものが分けられるのに、質問で「赤いもの」と指定がされているのにも関わらず、それ以外を選択することはありません。
もし赤いものを選択できない場合は、「質問がよくなかった」ことが原因になる場合もあります。

我々講師には「質問力」という相手の思考を引き出す力が必要だと言われています。

分けられることと、適切な質問であれば、正しい学習を育むことができます。

このあたりから、スマホは学習に不要か?というテーマに戻りますが、情報が分けられていれば十分使う価値はあります。

残念ながらインターネット上には様々な情報が飛び交います。それは正しいものもあれば誤ったものもあります。それが自分で「分けられる」能力がないうちは、知識のリソースとしてインターネットを使うことは好ましくないでしょう。

では正しい情報とはどこにあるのでしょう。それは信頼できる出版社から印刷されている書籍で、様々な内容を吟味する期間から確認を取られている過程をへて、手元に来ているものは信頼性が高いということになります。

このような物はどこにあるのか。もうすでにみなさんがお持ちです。
学校で選定されている「教科書」です。これは様々な過程を経て「子どもたちに正しい情報を伝えるに値するか」評価が入ります。その中で学校の風土や信頼性などを加味して決定されるものなのです。

スマートフォンを使うことが悪いということではありません。情報の出どころが明確なものを選んで知識として育むべきだということで、スマホを使うなという論調になるわけです。

これまた、あいまいな結論にはなりますが、使おうとしている学生はその事柄について、どこまで知っているでしょうか。
もしその関連知識も全く知らない状況であれば教科書をベースに「調べた」法が良いでしょう。
逆に関連知識はあるけど分類に自信がないということであれば、スマホで分類の線引を確認すればいいのです。

個人によって能力や対応を変えなければ、いつまで立っても同じところの足踏みになります。
このITが推進されている中で、学校支給のタブレットは使っていいが、スマホで調べてはいけないというナンセンスは指導はしたくないものです。

これからのお子様にとって重要な科目があります。
漢字や数学ではない、全く新しい学問です。

その学際領域についてもテーマとして取り上げていきます。

なお、
信頼性が高い=正しい ではないことは心に留めおきましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

今週の人気テーマ